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花の散歩道中央通り・昭和ミニ資料館から次なるステップへ

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花の散歩道中央通りは、元々の名称は「高畠中央通り」である。
その名残は通りの街路灯、街路柱にも刻印され、通りの名称だったことがわかる。
町営バスも通るメインストリートで、一応、地元では「商店街」である。
店舗数がまばらなので都市の規模からは理解しがたいのだが、中心市街地なのだ。

資料から中央通りの取り組みを整理してみると次のようだ。
昭和の香る味な街を作ろうとする動きがスタートしたのが平成7年。
昭和30年代にこだわった個性づくりを展開しようとしたことにはじまる。
イベント「昭和ぐらふてぃ」の開催をきっかけに、昭和ミニ資料館の開設が進んでいく。
資料館とは、昭和の道具類を集めた店舗や昭和のにおい、雰囲気のある店舗作りのことで、
中央通りではが平成8年から始まり、
平成13年までの5年間で昭和壱号館から昭和十七号館まで増えていくことになる。
現在の状況を案内マップで見てみると、
中央通と並行する南側の通りにも資料館はひろがり、昭和二十一号館までになっているようだ。

昭和ミニ資料館の案内マップを見ると様々な情報が動いているのが感じられる。
高畠中央通りも次のステップに進んだようで、通りの名称が「昭和縁結び通り」となっていた。
改名にいたった説明を商店街ニュースからひろってみると、
・・・、昭和30年代の良さを今に伝えながら、たくさんの人々との出会いを大切にしてきました。
そしてたくさんのご縁をいただきました。
これからは、まちを訪れる方達にも、
社会が大切にすべきたくさんのご縁を作っていただきたく、
その思いが伝わるように・・・。とあり、
ここは、人と人、人と物事を結びつける温もりを蓄えた不思議な力が渦巻くところ。
『昭和縁結び通り』には、ここに暮す人達と訪れる人達の巡りあいが生みだす不思議な力がある。
不思議な力が人の縁、地の縁、時の縁を結んでいく。と商店街のコンセプトに綴られていた。

通り会の成長、ステップアップとともにマンパワーの取組も強化され、
新たに昭和縁結び通りのロゴマークとして「ポチとタマ」を商標登録出願するなど、商店街としてパワーアップ。
企画運営の充実とともにホームページも充実し、案内マップにはイベント案内まで掲示されている。
寺社で行われる毎月の祭りを中心に据えた取り組みをうまく活用し、
ちょうちん祭りやロードレース、わらじ祭りにぼたん祭り、
一年おきにはクラシックカーレビューも行われるようだ。

来訪者の購買用の大きな動きは、毎週土曜日開催の「ふれあい市」がある。
こじんまりとしたシンプルな施設だが、商店街の意気込みの伝わる、情熱あふれる「ふれあい館」といえる。
この「ふれあい市」は、団体利用者のために要請があれば随時開催しているという。
まさに、先のコンセプトにある「時の縁」の臨機応変の実践である。
高畠のまちづくりを評価するところに暇はない。商店街全体の動きなのだ。
われらの視察を出迎えた商店街の理事長は地元視察受け入れの役回りを担当し、
副理事長は県内外、全国への広報を担っている。
講習会や研修会での報告も彼の仕事である。広報活動は商店街の副理事長の仕事なのだ。

このような元気な取り組みが飛び火し、高畠町内では新たにいくつかの商店街が結成されている。
写真にある「まほろば通り商店街」、「庁舎通り商店街」、「元気のいい商店街」などだ。
広報を担う中央商店街のホームページのネーミングもなかなかにセンスが良い。
「町村ネットワーク・高畠望遠郷」・・・、この名称から故郷が見えてくるようだ。
望遠鏡で高畠の様子をのぞきこむ。
そjこには、人、地、時のふれあいが見えてくる。

有機農法から地産地消へ、そして販路拡大によるファンクラブの増加、さらに「食育」の提案へと。
健康な食物の生産と食生活を位置づけた「食育」の時代は正に高畠の時代である。
田舎町に商店街があるはずはない。あの規模は商店街ではないと言う輩がいる。
見るべきものを見ない、見えない世代は去るべきだ。
これからの「食育」の時代は見えなくなった、見せなくなった部分を取り戻すことから始まると思う。
高畠の商店街の取り組みはまさにそれを伝えている。